外貨預金:財政破綻対策の選択肢(1)

投資・資産防衛・財政など

ここからは、いよいよ財政破綻対策として考えられる方法をいくつか紹介し、それぞれについてメリットやデメリットなどを考察していきます。

なお、一部例外はあるものの、あくまで財政破綻から資産を守る保守的な方法が中心となっています。

(※検索エンジンから本記事に来た方は、「はじめて来た方へ~当サイトについて」、ひとつ前の記事「財政破綻に備える上で、前提となる考え方」などもあわせてご覧いただいたほうが、スムーズに理解できると思います。)

外貨預金

財政破綻対策というと、真っ先に外貨預金を思い浮かべる方は多いでしょう。
すでに国内の金融機関で外貨預金を持っている読者の方もいるはずです。

ただ、外貨預金には、デメリットがあります。

両替手数料が高い

1点目は、両替手数料が高い点です。銀行で円から外貨に変える際、一般的にかなりの手数料を取られます。これが1つめのデメリットです。

税制面での条件が悪い

2点目は、外貨預金は税制面で非常に条件が悪いという点です。

たとえば外貨預金で、去年は為替変動で損失が出て、今年は為替変動で利益が出たとき、去年の損失と今年の利益を相殺したいのが人情ですよね。

でも、これはできません。
外貨預金は損失の繰越ができないのです。
去年損して税金がかからなくても、今年分の利益に対しては税金が課せられます。

また、外貨預金していて発生する利息と、為替変動で損した分(為替差損)を、損益通算することもできません。
利息分にはきっちり税金が課せられます。

上記のようなデメリットがあるため、私は、平時から外貨預金を持っておく必要はないと考えています。
仮に外貨預金するとしても、財政破綻がいよいよおきそうだというときに動けばOKです。

次の記事は「金(ゴールド):財政破綻対策の選択肢(2)」になります。ご覧いただけましたら嬉しいです。

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