(※検索エンジンから本記事に来た方は、「金(ゴールド):財政破綻対策の選択肢(2)」や、「はじめて来た方へ~当サイトについて」、ひとつ前の記事「いざというときに機動的に動けるよう、今やっておくべきこと」などもあわせてご覧いただいたほうが、スムーズに理解できると思います。)
ゴールドのETFを買うのがおすすめ
ゴールドを購入するには、ETFと現物の2つの方法があります。
このうち、ゴールドについては、ネット証券を使い、ETFで買うのがおすすめです。
ネット証券でゴールドのETFを買うほうが、現物で買うより手数料が安いです。
ETFについては後で詳しく説明しますが、とりあえずはゴールドのETF=ゴールドの所有権みたいなものだと考えてください。
株や債券を持った経験のある人は、それのゴールド版みたいなものだとイメージするとわかりやすいと思います。
一方、現物は、本物のゴールドのことです。
金ののべ棒を思い浮かべてください。それが現物です。
現物は、手元にゴールドがあるという感覚を得ること以外、メリットはあまりないと感じます。
まず、購入時の手数料がETFに比べてずっと高いです。
また、保管も面倒です。貴重品なので、家においておくと盗まれるリスクがあります。
多くの人は、家の盗まれにくい場所に隠すか、貸金庫などにしまうことになります。
普通は高い保管料を払います。
それに対し、ETFは手数料が安く、また現物を持つわけではないので盗難の心配もありません。
では、どんなゴールドのETFがおすすめなのでしょうか?
おすすめのゴールドETFは世界最大手のSPDR Gold Shares
結論から言うと、SPDR Gold Sharesという、アメリカで4兆円以上の信託金を集める世界最大手のETFがおすすめです。
手数料は年間0.4%だけで、保管の手間も不要です。
とても優れたETFで、大手の機関投資家にも活用されています。
ただ、これはアメリカで上場されているものなので、日本株の証券口座では買うことができません。
(まあ米国株を取引している人は、米国株口座で買えばOKですが)
日本株の証券口座で買う場合、中身が全く同じものが、東証に上場している(1326)SPDR ゴールドシェアです。
これを日本のオンライン証券会社で買うことで、手軽にゴールドに投資することができます。
(なお、1326という数字は、「銘柄コード」と呼びます。
識別番号みたいなものだとイメージしてください。
たとえばトヨタなら7203というコードが割り当てられています。
当サイトで日本のSPDR ゴールドシェアについて書く場合、アメリカのSPDR Gold Sharesと明確に区別するため、(1326)SPDR ゴールドシェアと頭に銘柄コードをつけて表記します。)
ちなみに、この日本の(1326)SPDR ゴールドシェアは、アメリカ本国のSPDR Gold Sharesに連動しています。
アメリカのSPDR Gold Sharesが上がると、基本的には日本の(1326)SPDR ゴールドシェアも上がります。
アメリカが下がれば、基本的には日本のも下がります。
ゆえに、たとえば財政破綻が起きて円安になり、ドル円がたとえば200円になったりしたら、(1326)SPDRゴールドシェアも上がるであろうことが分かります。
これに加えて、インフレ時に買われるゴールドの性質や、財政破綻に伴い資産防衛でゴールドが買われるという思惑も加わり、(1326)SPDRゴールドシェアは、日本の財政破綻に伴い上がっていくはずです。
どのようにして(1326)SPDRゴールドシェアを買えるのか?
(1326)SPDRゴールドシェアは、日本のオンライン証券会社に口座を開けば、購入することができます。
なお、日本の大手のオンライン証券会社にはいくつかあります。
もう口座を開いている人は、それを使ってください。
まだ口座を持ってない人は、とりあえず楽天証券に口座を作っておけば大丈夫だと思います。
手数料が安く、割と豊富なサービスを提供しています。
口座をつくった上で、「銘柄名/銘柄コード」というところに「1326」と入力します。
すると、(1326)SPDRゴールドシェアの購入画面に行きます。
あとは数量などを入力し、購入します。
(※なお、ゴールドのチャートをテクニカル分析する場合は、円ベースである(1326)SPDRゴールドシェアではなく、SPDR Gold Sharesなど必ずドルベースのものを見てください。
円ベースでゴールドを見ているのは日本人だけであり、世界の人たちが見ているゴールドはドルベースです。円ベースで見ると、為替の影響が入ってきてしまいます。チャートをテクニカル分析をする場合も、ドルベースのものが基本になります。)
ETFとは何か?
なお、ETFとは何か説明していなかったので、補足で説明します。
一般的な投資信託は、投資家からお金を集め、運用会社がまとめて投資します。
証券会社や銀行が売り込んでくるのがこれです。
持っている資産の価値が上がれば、投信の値段も上がります。
売買するのは1日に1回です。手数料にあたる信託報酬は年間1~2%かかることや、投資をする際に売買手数料が2%程度かかることもあります。
一方、ETFは上場投資信託といいます。Exchange Traded Fundの頭文字をとったものです。
Exchangeは証券取引所、Tradeは取引するという意味です。つまり取引所で取引されるファンドということになります。
ETFは証券取引所でいつでも売買できます。手数料にあたる信託報酬は年間0.1%~1%程度のところが多いです。また売買手数料もたいてい0.1%程度です。
一般的な投資信託にくらべて、ETFは手数料や信託報酬が安くなっています。
よほど優れた一部の投資信託を除き、合理的に考えると、ETFを買ったほうがお得なことが多いです。
次の記事は「ビットコインの購入方法」になります。ご覧いただけましたら嬉しいです。