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雑記

『ちょっと気になる社会保障』&『ちょっと気になる医療と介護』は名著である

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権丈先生の名著2冊。
どちらも、社会保障関係の本の中では、おそらく最もまっとうなもののうちのひとつでしょう。

前者は社会保障とありますが、内容は年金が中心です。
後者はタイトル通り、医療と介護のことが書かれています。

内容はけっこう多岐に渡っており、詳しくは本を読んでいただいたほうが早いと思うのですが・・・
これを読むと、「年金はさほど心配しなくても良い。医療と介護こそ本当にやばく改革が必要だ」ということがよく分かると思います。
年金のことについて書いてある『社会保障』のほうはジョークやネタを交え割と明るいトーンで書かれているのに対し、『医療と介護』のほうはそういうものが少なく、先生の切迫感が伝わってきます。

あと、本の内容とはあまり関係ないんですが、この2冊を読んでて、「少子化問題が解決していたらどれほどよかったことか・・・」と思わざるを得ませんでした。

もし20年前の当時、政府が若い子育て世代を他の何より優先して十分サポートし、出生率が回復していたら、日本の問題は今頃どれほど軽くなっていたことでしょう。

1970年代前半に生まれた団塊ジュニア世代の人が、出産適齢期である20代~30代前半だった1990年代~2010年くらいまでの大チャンスだった間、当時の政府はただダラダラと時間を浪費しただけで、思いきった少子化対策をやりませんでした。

子供が生まれてから、成長して働き始め保険料を払うようになるまで、およそ20年かかります。
「時をかける少女」みたいに時間を戻し正しいことができたら、今頃どれほど楽になってただろうか・・・とつい思ってしまいました。
まぁ、今更そんなこと考えても意味ないんですが。

もしかしたら、これらの分野についてまったくの初見の方は、少し難しいかもしれません。
特に『医療と介護』は、ある程度の予備知識がないと厳しいでしょう。
とはいえ、とても良い本です。おすすめです。

(あと、表紙の「へのへのもへじ」の意味が気になります。どういう意図をもって描かれたのだろうか・・・)

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